シャインマスカットってどんな”ぶどう”なの?誕生の秘密を紐解いてみよう!
甘くてジューシーな”ぶどう”。
子どもから大人までみんな大好きですよね。
ただ、皮を外したり、タネを出したりするのはちょっと面倒なことも。
そんなぶどうの悩みを解消したのがぶどうの女王”シャインマスカット”です。
皮ごと食べられる上に、タネなしなので子どもにも安心して食べさせられます。
ちなみに、皆さんはシャインマスカットの発祥がどこの国か知っていますか?
今回は、みんな大好き”シャインマスカット”の誕生の秘密に迫りたいと思います。
「えっ、そうだったの!」と驚く、シャインマスカットの新事実が満載なので要チェックですよ。
”シャインマスカット”ってどんなぶどう?
日々のちょっとしたご褒美に食べたくなる”シャインマスカット”。
お中元やお土産としていただくとハッピーな気分になりますよね?
実は、シャインマスカットは日本との関係が深いぶどう品種だったのです。
ぶどう品種ってどれくらいあるか知ってる?
みなさんは、世界中にぶどう品種がどれくらいあるか知っていますか?
2018年現在、ぶどう品種は世界に10,000品種以上。
一般的な”黒(紫)”から”赤”、”緑(白)”など様々な色の品種があります。
- 黒…巨峰、ピオーネ
- 赤…甲斐路、安芸クイーン
- 緑…マスカット・オブ・アレキサンドリア、シャインマスカット
実は、どのぶどう品種も未熟なうちは皮が”緑”をしています。
熟していく過程で”黒”や”赤”などの色素が作られるわけですね。
ちなみに、日本で栽培されているぶどう品種は50〜60品種ほど。
世界にあるぶどう品種のほんの一部だけしか栽培されていないのです。
ぶどう品種は紀元前3,000年ごろからあった
今では当たり前に見かけるぶどうですが、いつ頃から栽培されていたのでしょうか?
ぶどう栽培の歴史は非常に古く、紀元前3,000年ごろのヨーロッパから。
コーカサス地方やカスピ海沿岸で、いわゆる”ヨーロッパブドウ”が栽培されていました。
また、古代エジプト文明ではぶどう品種から醸造される”ワイン”が一般的な飲み物として。
世界3大美女の1人として知られる”クレオパトラ”もぶどうやワインを愛したとされたほどです。
「ワインと言えばヨーロッパ」というイメージがあるのも、歴史が分かれば納得ですね。
ぶどう品種が日本に入ってきたのはいつ頃なの?
日本にまでぶどう品種が広まったのはいつ頃なのでしょうか?
ぶどう品種が広まったのは紀元前11世紀から13世紀にかけてと言われています。
当初はイギリスやベルギーなどヨーロッパにある周辺諸国から。
”シルクロード”を経由して、紀元前2世紀ごろにようやく中国にまで広まります。
日本にまでぶどう品種が広まった時期は明確ではありません。
というのも、日本にぶどう品種が最初に持ち込まれたのは中国から。
ただ、栽培されることはなく、野山で野生化していた状態だったそうです。
日本でぶどう品種が栽培されたのは鎌倉時代初期(1185年〜)。
甲斐国勝沼(現在の山梨県甲州市)で初めて栽培が開始されました。
その後、明治時代になるまで、同地域周辺のみの”特産品”として扱われます。
日本で昔から親しまれてきた”甲州種”にも意外な歴史があったようですね。
シャインマスカットの発祥は日本だった!
ぶどうには様々な品種がありますが、シャインマスカットの発祥はどこなのでしょうか?
日本に様々なぶどう品種が輸入され始めたのは明治時代以降になってからです。
当時はヨーロッパやアメリカで品種改良された新品種をただ輸入していただけでした。
しかし、ヨーロッパの乾いた気候に適した新品種は、日本の土壌では育たなかったそうです。
シャインマスカットは1988年(昭和63年)に日本で誕生した新品種になります。
実は、農林水産省果樹試験場安芸津支場(現在は別名)で品種改良されたもの。
「ブドウ安芸津21号」と「白南」を掛け合わせて誕生した日本発祥のぶどう品種です。
その後、2006年に”シャインマスカット”という品種として正式に登録されます。
シャインマスカットの特徴はヨーロッパブドウの”高い糖度”と、アメリカブドウの”育てやすさ”。
また、最近では皮ごと食べられる上に、タネなしなので子どもにも安心して食べさせられます。
今では誰でも知ってるシャインマスカットが、最近できた日本の品種だったことに驚きですね。
シャインマスカットってどこで生産されてるの?
パリッと皮ごと食べられる上に、ヨーロッパブドウのように香り高い”シャインマスカット”。
実は、マスカット・オブ・アレキサンドリアと並んで、”ぶどうの女王”とまで呼ばれています。
その上、日本発祥のぶどう品種なのですから、よりいっそう食べてみたくなりますよね。
シャインマスカットが出回る時期は8月ごろから
シャインマスカットが出回る時期はいつ頃なのでしょうか?
シャインマスカットが市場に出回るのは7月下旬から8月上旬ごろ。
10月上旬から少しずつ収穫量が減少し、長くとも11月下旬までしか食べられません。
ただ、最近ではハウス栽培を始めとした栽培技術も進歩し、少しずつ時期が広がっています。
ちなみに、シャインマスカットの旬(美味しい時期)は8月中旬から9月上旬にかけて。
値段が落ち着くのはもちろん、栄養をしっかり蓄えていて特に美味しいので狙い目の時期です。
ちょうどお中元の時期なので、お世話になっている方への贈り物としても喜ばれそうですね。
シャインマスカットは日本各地で栽培されている
シャインマスカットにも「なんとかブランド」のように有名な産地はあるのでしょうか?
先述した通り、日本で栽培されているぶどう品種は50〜60品種。
岡山県や山形県、長崎県など日本各地で様々なぶどう品種が栽培されています。
シャインマスカットの産地も各地にあるので、「ここが1番美味しい!」というのはありません。
ただ、生産量だけで見ると、”長野県が76.0ha”と日本で1位に。
2位の山形県は42.3ha、3位の岡山県は41.0haと大きな差があるようです。
しかし、シャインマスカットは生産者によって味や品質にばらつきが出ます。
というのも、生産者によって使用している肥料の種類、栽培の方法が様々なため。
「長野県産だから…」と選んだからと、必ずしも最高品質のシャインマスカットとは限らないのです。
より美味しいものに出会いたいのなら、「誰が作っているのか?」に注目するのがおすすめですよ。
シャインマスカットでジューシーな毎日を!
今回は、”ぶどうの女王”と呼ばれるシャインマスカットの誕生秘話についてまとめてみました。
シャインマスカットが品種改良されたのは1988年の日本ということでした。
ぶどう品種として正式に登録されたのが2006年と、意外と最近なことも驚きです。
シャインマスカットの魅力はヨーロッパブドウとアメリカブドウの強みが合わさっていること。
ヨーロッパブドウのジューシーさと、アメリカブドウの育てやすさの合わさったぶどう品種なのです。
最近では、皮ごと食べられるタネなしのものも登場し、子どもから大人まで人気ですよね。
誕生してから日が浅いだけに生産量は少なめですが、今後はさらに増えることが予想されます。
シャインマスカットが出回る時期は7月下旬から8月上旬にかけて、11月下旬まで。
お中元の贈り物としてはもちろん、日頃のちょっとしたご褒美としてもおすすめです。
ちなみに、井上巨峰園ではシャインマスカットを栽培し、インターネット販売を行っています。
1房1,400円からと、こだわりのシャインマスカットがお手頃価格になっているのでぜひお試しください。
2018年2月20日
カテゴリー: シャインマスカット